一代で巨万の富を築いた細木数子氏の跡を誰が継ぐのか。その答えは、姪であり後に養女となった細木かおり氏への完全継承だった。
後継者指名は決して突発的なものではなかった。2014年頃からかおり氏をアシスタントとして公の場に同席させ、占術の真髄や鑑定の極意を徹底的に叩き込んだ。血縁関係にあったかおり氏を養子縁組によって正式な後継者に据えた背景には、看板である六星占術のブランドを分散させず、強固な基盤のまま次世代へ引き渡すという冷徹なまでの経営判断が働いていた。
不動産、著作権、関連ビジネスを含め数十億円規模とも囁かれた遺産は、血統と占術を受け継いだかおり氏を中心に整然と引き継がれた。骨肉の争いを生むことなく、巨大な占いビジネスの舵取りは新世代へとシフトしたのである。