細木数子がまだ何者でもなかった20代前半の昭和30年代、彼女は最初の結婚を経験している。相手は宝石商を営む男性だったとされるが、この婚姻生活はわずか数ヶ月という短期間でピリオドを迎えた。
若くして婚姻関係に終止符を打った彼女は、その後、東京・銀座や新橋の夜の街へと身を投じることになる。水商売の経営者として頭角を現しながら、巨額の負債や人間関係のトラブルを自らの才覚で切り抜けていった。この時期に培われた人間観察眼と凄まじい勝負勘こそが、のちに「六星占術」を確立し、占術界の頂点へと登りつめる原動力となったのである。