長年にわたるマインドコントロールに亀裂が入ったきっかけは、肉体の限界と皮肉にも訪れた「金銭的破綻」であった。どれほど働いても手元には1円も残らず、多額の未納税金や借金だけがToshl個人に重くのしかかる構造。2009年、過労と激しいストレスによって倒れ緊急入院した際、団体の監視の目がわずかに緩む隙が生まれた。
入院先で接した外部の医療関係者や弁護士からの客観的な問いかけ、そして決定打となった国税庁による徹底的な税務調査が、長年麻痺していたToshlの正気を呼び覚ます。「自分は救済されていたのではなく、単に食い物にされていたのではないか」。危機感を募らせたToshlは決死の覚悟で団体からの脱走を敢行。守谷香との離婚裁判を起こし、2010年には自ら自己破産を申請して破滅と引き換えにホーム・オブ・ハートとの関係を完全に断ち切った。同年の記者会見で明かされた衝撃の告白は、世間に大きなショックを与えた。