露店の水槽を縦横無尽に泳ぎ回る主役、それが和金である。フナに近い体型を持つこの魚は非常に俊敏で、側線と呼ばれる感覚器官で水流の微細な変化を敏感に察知する。頭上から急にポイを振り下ろせば、危険を感じて瞬時に反転し、強烈な尾ビレのキックで紙を打ち破ってしまう。
金魚の生態に精通した金魚マイスターによれば、魚の死角である「後方斜め下」からアプローチするのが最も警戒されないという。視界の外から静かに枠を近づけ、鼻先ではなく胴体の下へ滑り込ませる。魚が危険を察知して潜ろうとした瞬間に、すでに下へポイが配置されている状態を作り出すのがプロの技術だ。