五輪マークは左上から「青・黒・赤」、下段に「黄・緑」という順序で固定されています。この五輪マーク並び順の理由には、視覚的なバランスと色彩の調和が計算されています。暗いトーンの黒を中央上部に置き、鮮やかな原色を左右と下段に均等に配することで、旗が風になびいた際にもシンボル全体が美しく安定して認識できるよう設計されました。
一方、パラリンピックで使用されるシンボルマークとの違いにも注目が集まります。パラリンピックの象徴は「アギトスマーク」と呼ばれ、赤・青・緑の3つの孤(アギトス=ラテン語で「私は動く」)で構成されています。
アギトスマークとの違いは、デザインの数や形状だけではありません。アギトスの「赤・青・緑」の3色は、世界各国の国旗で最も頻繁に使われている3原色を抽出したものであり、「困難を乗り越えて動き続けるアスリートの強い意志」を動的な曲線で表現しています。双方ともに、国旗の多様性と人類の結束をデザインの根底に据えている点で共通しています。