「午後の紅茶でうがいをしたら感染しなかった」「喉の違和感を感じてストレートティーを飲んだ」――こうした体験談は、冬場になるとX(旧Twitter)やYahoo!ニュースのコメント欄で爆発的に拡散される。生活者のリアルな体験談が口コミとして連鎖し、メディアが後追い検証記事を組むパターンはすっかり定番となった。
しかし、国立感染症研究所などの公的機関が発信する感染動向データと、ネット上の期待感には慎重な整理が必要だ。試験管内(in vitro)で確認された高いウイルス不活性化効果が、人間の体内(in vivo)で完全に同一の臨床結果を生むとは限らない。SNS上の情報を過信しすぎることなく、科学的なエビデンスと実践的な工夫を正しく見極めるリテラシーが求められている。