おせち料理における錦玉子は、単なる彩り以上の深い意味を持っています。黄身の「金色」と白身の「銀色」を合わせた姿を、豪華絢爛な織物である「錦(にしき)」に見立てたことが名前の由来です。この「金銀のめでたさ」から、財宝や金運に恵まれる豊かな一年を願う縁起物として重宝されてきました。
また、「錦」という言葉には「二色(にしき)」という言葉遊びも掛けられており、白と黄の2色を鮮やかに分けることで、ハレの日にふさわしい清らかさと華やかさを表現しています。市販品も多く出回っていますが、手作りならではの優しい甘さと口どけの良さから、現代でも家庭で作る人気レシピとして定着しています。