そもそも、レシピ通りの分量で作ったはずなのに、なぜ味が薄くなってしまうのでしょうか。その原因の多くは「具材から染み出る水分」と「炊飯前の水加減の順番」に潜んでいます。
特に失敗の原因になりやすいのが、きのこ類(しめじ、舞茸、えのき)や大根、ごぼう、油揚げといった水分を多く含む食材です。これらの具材は加熱されることで大量の水分を排出し、せっかく合わせた調味液を内部から大幅に薄めてしまいます。レシピに記載されたグラム数より具材を少し多めに入れただけでも、炊飯器の内部では想定以上の水分過多が発生してしまいます。
もう一つの盲点は、調味料とお水を入れる順番です。お米に具材を乗せた状態で上から調味料と水を入れると、比重の重い醤油やみりんが底に沈殿し、お米全体に均一に吸水されません。その結果、上のほうのご飯は味が薄く、底だけが濃いという味のムラが発生します。炊飯前の段階で「調味料を入れてから規定の目盛りまで水を合わせ、しっかり混ぜてから具材を上に乗せる」という基本工程を守ることが、失敗を防ぐ最大の鉄則です。