言葉の暴力は、物理的な攻撃と同等、あるいはそれ以上の破滅的なダメージを人間の脳に及ぼす。最新の社会心理学領域におけるfMRI(機能的磁気共鳴画像法)を用いた実験結果によると、過激な表現や他人を貶めるフレーズを聞いたり発したりした際、脳の扁桃体が過剰に反応し、慢性的なストレスホルモンであるコルチゾールが大量に分泌されることが確認された。
他者を攻撃することで一瞬の快楽物質であるドパミンが放出されるものの、すぐさま激しい罪悪感や報復への恐怖からストレス値が急上昇する。この「依存とストレスの悪循環」が長引くと、記憶を司る海馬が萎縮し、論理的思考を担う前頭前野の機能が低下していく。心理カウンセリング業界でも、SNS上で他者への攻撃を繰り返した末に自虐的な抑鬱状態に陥るケースが報告されており、負の感情の言語化が心身をむしばむメカニズムが実証されつつある。