取材班が独占入手した内部データによると、株式会社ドールが主導する「もったいないバナナプロジェクト」は、フードロス削減の枠組みを大きく塗り替えている。バナナの輸送中や成熟過程で発生する、皮の表面の黒い斑点(シュガースポット)や小傷。これまでは廃棄対象になりがちだった規格外品をレスキューし、飲料メーカーや製菓企業、外食チェーンへと迅速に供給する独自の流通ネットワークを構築した。
この試みは単なるCSR活動にとどまらない。徹底したSDGs・サステナビリティの追求でありながら、確実な収益事業として成立させている点が画期的だ。廃棄コストの削減だけでなく、パートナー企業にとっても高品質な原材料の安定的調達という大きな実利が生まれる。廃棄ゼロを目指す同社の挑戦が、青果業界の新たなデファクトスタンダードを作り出しつつある。