ネット上の読者コミュニティでワンピースの読みにくい理由として真っ先に挙げられるのが、1ページあたりに詰め込まれた圧倒的な情報量です。連載が長期化するにつれて、1話の中で進行させなければならないプロットやキャラクターの数が膨大になり、結果として紙面の密度が極限まで高まっています。
特に指摘が多いのは「コマ割りの細かさ」です。1ページの中に8コマから10コマ以上が詰め込まれるケースも珍しくなく、視線誘導のルートが複雑化しています。アクションシーンであっても小さなコマの中で複数の出来事が同時に発生するため、読者は一コマずつ丁寧に読み解かなければ状況を把握できません。
さらに「文字量の多さ」と「セリフの吹き出し配置」も読書スピードにブレーキをかけます。世界情勢の解説や能力の応酬、モブキャラクターのリアクションまで細かく文字化されており、吹き出しが画面の大部分を覆う場面も見受けられます。絵を見る楽しさと文章を読む負荷が衝突し、読者に疲労感を与えてしまう構造が生まれているのです。