SNSや掲示板、Q&Aサイトの生の声を検証すると、反応は大きく四つに分類できる。第一に「関西人だが初耳」という困惑層。第二に「芸人のネタとして面白い」という肯定層。第三に「誤用を広めるのはよくない」という批判層。第四に「文脈によっては通じる」という条件付き容認層である。
X上の投稿を追うと、2026年春以降、「#うる覚え関西」のハッシュタグ付き投稿が増加。ある投稿者は「うる覚え関西、最初は誤変換かと思ったら芸人のノリだった。関西の人は本当に使うの?」と問いかけ、リプライ欄では「使わへん」「使う人おる」と意見が割れた。5chの該当スレッドでは「うろ覚えでええやろ」という標準語派のツッコミと、「ツッコむ時点で負け」というノリ重視派の応酬が確認されている。
現場目線で興味深いのは、関西の大学やカフェでの聞き取りに関する複数の証言だ。「うる覚え」をあえて使う学生は、正確さより親しみを優先するコミュニケーション戦略として用いているケースが多い。一方、ビジネス場面ではほぼ使われず、あくまでカジュアルな内輪ノリに限定されている。この境界線の存在が、うる覚え関西を「方言」ではなく「コード」たらしめている所以である。