今年4月に開催された東京ドーム3日間連続公演は、日本のエンタメ史に刻まれる一夜となった。最先端の3D空間ホログラム技術と生バンドの重厚なサウンドが見事に調和し、会場全体がひとつの生命体のように脈動した。
客席を埋め尽くした満員の観客は、ペンライトを振ることも忘れ、ただステージから放たれる圧倒的な熱量に見入っていた。終演後、会場をあとにした20代の来場者は「画面越しで見ていた世界が、今目の前で本物の現実になった」と声を震わせた。視覚的快感だけでなく、心に爪痕を残すような深い余韻こそが、彼女のライブ表現の真骨頂だ。