制作の裏側にあったのは、泥臭い肉体労働の繰り返しだった。カメラを回す監督自身が走り、焦り、汗を流す。眠気と疲労で意識が朦朧とする中、予定通りにいかないアクシデントが次々と発生した。やらせ一切なし、完全なる突撃取材。監督陣の粘りと執念が、予期せぬドラマを浮き彫りにしていった。
カンパニー松尾を筆頭とする参加クリエイターたちは、単にエログロを撮ろうとしたわけではない。リアルな人間描写の追求こそが、この過酷なレースの真実だった。現地での突発的なトラブルや監督同士の激しい葛藤、徹夜の連続によって撮影クルーの精神状態は限界に達していたという。その歪みと執着が、スクリーンの端々に異様な熱量として刻み込まれている。