資産形成を確実に成功させるポイントは、気合いや根性に頼らない「先取り貯蓄の自動化」にある。「毎月余ったお金を投資に回そう」と考えていては、日常生活の支出に流されて資産はいつまで経っても増えない。給料が振り込まれた直後に、定額が新NISAやiDeCoへ自動的に積み立てられる仕組みを構築することが不可欠だ。
金融庁が公表する長期投資のシミュレーションを見ても明らかなように、時間を味方につけた「長期・積立・分散」の運用は、元本割れリスクを低減させながら複利の威力を遺憾なく発揮する。仮に毎月3万円を年利5%で30年間積み立てることができれば、元本1,080万円に対して運用資産は約2,490万円にまで膨らむ。これは一般的な大企業の手厚い退職金と同等、あるいはそれ以上の規模だ。「退職金がない」という環境は、見方を変えれば資産運用の主導権を自分自身の手へと取り戻す絶好の好機となり得る。