時に過酷で冷徹な視線を投げかける芸能ジャーナリズムにおいて、仲村トオル・鷲尾いさ子夫妻に対する報道は、歳月を経て明確な変化を見せてきた。当初のスキャンダラスな詮索から、過酷な現実に誠実に向き合う夫婦への畏敬の念へと論調がシフトしていったのだ。
仲村は妻の病状を過剰にドラマタイズすることなく、かといって不自然に隠すこともせず、ただ一人の人間としての責務を淡々と全うしてきた。メディアに媚びず、プライベートの尊厳を死守するその姿勢は、取材陣をも沈黙させるほどの説得力を持っていた。
騒がしい日常から隔絶された場所で、守られるべき平穏がある。芸能界という特殊な環境下で築かれたこの家族の防壁は、極めて強固で美しい。