2026年、地球環境の変動は日本の農業にも大きな課題を突きつけている。自然薯の栽培も例外ではない。夏の猛暑や異常気象が続く中、丁子屋は地元・静岡の若手農家たちとタッグを組み、土づくりから見直す持続可能な農業支援に乗り出した。
化学肥料を極力抑え、堆肥を使った循環型農法で育てられた自然薯は、病気に強く、風味もより力強さを増した。「暖簾を守るということは、地元の土を守ることに等しい」。14代目当主の言葉通り、丁子屋は地域の食文化エコシステムの核として機能している。一食のとろろ汁が、地域の農業の未来を力強く支えているのだ。