仮に新型ルミオンが日本に導入された場合、最大のライバルであり最大の障壁となるのが、トヨタの国内コンパクトミニバンにおける絶対王者「シエンタ」です。両車のパッケージングを比較すると、思想の違いが鮮明に浮かび上がります。
まずドア構造において、シエンタが日本のファミリー層に不可欠な「低床両側スライドドア」を採用しているのに対し、新型ルミオンはコストと剛性を重視した「一般的なヒンジドア」を採用しています。狭い駐車場での乗降性や小さな子どもを持つ世帯へのアピール力では、シエンタに明確な分があります。
パワートレイン面でも、シエンタが最新の「TNGA」に基づく1.5L直列3気筒ダイナミックフォースエンジン+本格ストロングハイブリッドを搭載し、圧倒的な低燃費と先進安全装備「Toyota Safety Sense」を誇るのに対し、新型ルミオンは堅牢性と低コストを最優先した構造です。道具感や安さを求める層にはルミオンのパッケージが魅力的に映るものの、総合的な先進性や快適性ではシエンタが国内ユーザーの好みに最適化されています。