淡路島東海岸の高台、木々の緑と青い海に抱かれるように佇むTOTOシーウィンド淡路。1997年の竣工以来、建築愛好家からリゾートステイ派までを魅了し続ける本施設の最大の特徴は、斜面を削らず自然の起伏に沿って建てられた立体迷路のような構造にあります。
エントランスを抜けると、エレベーターではなく自然光が降り注ぐ「シースルーの斜行エレベーター」で崖を下るというドラマチックな動線が設計されています。コンクリートの無機質な美しさと、窓外に広がる豊かな自然のコントラストは、まさに安藤忠雄建築ならではの計算され尽くした体験といえます。
夏季限定でオープンする屋外プールは、まるで海と一体化したようなインフィニティデザインを採用しており、水面に映る青空とコンクリート壁の陰影がSNSでも定期的に大きな反響を呼んでいます。館内のいたるところに切り取られた「空」と「海」の借景は、慌ただしい日常を忘れさせる静謐な時間を提供してくれます。