もし藤井が国際チェス連盟(FIDE)の公認大会や世界グランプリの予選ルートに現れたらどうなるか。チェス界の絶対王者として長年君臨してきたマグヌス・カールセンの耳にも、この噂は届いている。カールセン自身、異競技の天才に対する敬意を隠さず、過去のインタビューでも「他種目の最高峰の頭脳がどうチェスを解釈するのかには非常に興味がある」と語っていた。
グランプリ出場権を争うグランドマスター(GM)たちからは、警戒と歓迎が入り混じった声が上がっている。将棋で培われた圧倒的な終盤の踏み込みや緻密な時間配分は、スピードチェスやラピッド競技において計り知れない脅威となるからだ。世界トップランカーたちの間で、すでに「対・藤井」を想定したシミュレーションが始まっているという噂すらある。