特攻隊の生き残りはなぜ生還したのか?9回復員の実話と振武寮の真実

特攻隊の生き残りはなぜ生還したのか?9回復員の実話と振武寮の真実

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Q1:特攻隊から途中で引き返した場合、軍法会議で処刑されることはあったのですか?
A1:軍法規上「敵前逃避」は死刑に相当する重罪でしたが、特攻隊において機械故障や天候不良で帰還した兵士が公式に死刑判決を受けて銃殺された記録は原則ありません。軍上層部が「死を恐れて逃げた」と公に認めること自体が軍の恥辱と考えられたため、裁判を経ずに「振武寮」のような施設へ非公式に隔離・監禁し、再出撃させる形が取られました。

Q2:人間魚雷「回天」の生き残りの方は、なぜ脱出できたのですか?
A2:回天は一度ハッチを内側から閉めると脱出不可能な「完全必死」の構造でした。そのため、発進(射出)した搭乗員が生還した例はありません。回天の「生き残り」と呼ばれる方々は、発進直前の機械トラブルで射出が中止されたケースや、母艦潜水艦が出撃待機中または移動中に終戦を迎えた部隊員です。

Q3:戦後、特攻隊の生き残りであることを隠していた人が多かったのはなぜですか?
A3:主に2つの理由があります。1つは「戦友が全員散華したのに自分だけが生きていて申し訳ない」という深い自責の念(サバイバーズ・ギルト)です。もう1つは、戦後の社会において軍国主義への強い忌避感があり、元特攻隊員であることが知られると就職や結婚において偏見や差別を受ける恐れがあったためです。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。