松本市街地から北東へ車で約15分、豊かな山懐に抱かれた浅間温泉は、古くは飛鳥時代の開湯伝説にまで遡る歴史深い温泉地です。その中心部でひときわ重厚な門構えを見せる「湯々庵 枇杷の湯」は、初代松本藩主・石川数正公をはじめとする歴代の藩主が湯治や保養に訪れた専用の「御殿湯」としての由緒を持ちます。
明治維新以降、一般へ開放された後もその格式と誇りは脈々と受け継がれてきました。敷地内に一歩足を踏み入れると、手入れの行き届いた日本庭園と、長い年月を刻んだ木造建築の梁や柱が醸し出す重厚な空気に包まれます。単なる入浴施設にとどまらず、地域の生きた文化財を体感できる貴重な拠点として、松本市の日帰り温泉おすすめスポットの筆頭に挙げられる存在です。