一般的に木炭の除湿効果といえば備長炭や竹炭が知られていますが、出雲カーボン調湿木炭はそれらと明確に一線を画す工業規格の製品です。炭八は、島根県出雲市に本拠を置く出雲土建株式会社と出雲カーボン株式会社が、産学官の共同研究によって開発しました。建物の構造材として使われる針葉樹(スギやヒノキなど)の端材を原料とし、独自の炭化炉で約800℃の高熱炭化を行っています。
木炭の吸着性能は、表面に無数に開いた「微細孔(細孔)」の構造によって決まります。備長炭のような硬質木炭は細孔が非常に小さく、においの吸着には優れるものの、水蒸気分子の吸放出には不向きな側面があります。炭八は、水分子の大きさに最も適したナノメートル単位の細孔を極限まで発達させており、その調湿能力は備長炭の約2〜3倍に達します。
ここで多くの人が疑問に思うのが、炭八の寿命と半永久の理由です。除湿機のように電気で強制冷却するわけでもなく、除湿剤のように化学反応でゼリー化するわけでもありません。炭八が行っているのは、毛細管現象と蒸気圧の差による「物理吸着」と「脱着」です。
周囲の湿度が高くなると微細孔に水蒸気を引き込み、周囲が乾燥すると自然に外へ放出します。炭素の骨格そのものが腐敗したり溶解したりすることは通常の室内環境下ではあり得ないため、半永久的に呼吸を繰り返すことができます。木材由来の天然炭素構造が崩れない限り、調湿機能は理論上劣化しません。