ボーキサイトから新地金を精錬する工程は「電気の缶詰」と称されるほど膨大な電力を消費する。一方で、使用済みのスクラップを融解して再生地金を作る場合、必要なエネルギーは新地金精錬時のわずか3%程度に過ぎない。この圧倒的な省エネ効果こそ、脱炭素時代における最大の武器だ。
一般社団法人日本アルミニウム協会は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けたリサイクル比率向上のロードマップを策定。資源エネルギー庁も重要鉱物の安定確保と産業排出ガス削減の両立を図るべく、循環型サプライチェーンの高度化に注視している。使用済み箔の回収選別技術や不純物除去プロセスの刷新は、都市鉱山を有効活用するための喫緊の国家課題となっている。