「日本は小さな島国である」——このフレーズは、幼少期から何度も耳にしてきた共通認識かもしれない。しかし、地球規模で広大さを測るスケールに目を向けると、全く異なる景色が浮かび上がる。
日本の総面積約37万8,000平方キロメートルは、世界第61位。ピンとこないかもしれないが、ヨーロッパの主要国と比較するとその規模がよくわかる。ドイツ(約35.7万km²)やフィンランド(約33.8万km²)、ベトナム(約33.1万km²)、そしてイギリス(約24.3万km²)よりも、日本の国土は広い。決して「極小の国」などではないのだ。
ユーラシア大陸や南北アメリカの大国群と比べれば確かにコンパクトだが、島嶼国(とうしょこく)の中ではマダガスカルやインドネシア、パプアニューギニアなどに次ぐ堂々たる大型国家である。この地理的現実を理解することは、グローバルな視点での地政学や資源戦略を語る上で欠かせない出発点となる。