「一般の方が簡易的な機器で測定した数値を、そのまま鵜呑みにするのは危険です」。放射線防護の専門家はそう指摘する。測定器にはそれぞれ特性があり、校正(キャリブレーション)されていない機器では、正しい数値は得られない。また、自然界には常に微量の放射線が存在しており、ゼロではないのが普通だ。
SNS上で「自宅の数値が異常だ」と騒ぎ立てる投稿が、実は単なる機器のバグや、御影石などの建材から出る自然放射線によるものであるケースが後を絶たない。正しい知識を持たずに数値だけを見てパニックになること。それこそが、現代の情報社会における最大の二次被害と言えるだろう。