高度経済成長期に建設され、半世紀以上にわたって海の変遷を見守り続けてきたこのコンクリートの塔。塩害や台風の猛威に耐え抜き、今なお現役で立ち続ける姿自体が、日本の土木技術の結晶と言える。しかし、老朽化対策や維持管理には並々ならぬ努力とコストがかかっているのも事実だ。
それでもこの場所を守り続ける意味は大きい。私たちが失いつつある自然との距離感を、物理的に縮めてくれる場所はそう多くないからだ。窓の向こうで揺れる海藻、通り過ぎるイワシの群れ、そして変化し続ける水温。この場所が発信し続ける無言のメッセージに、私たちはこれからも耳を傾け続ける必要があるだろう。 (出典: かつ うら 海中 公園 海中 展望 塔(Yahoo!ニュース))