弘大に拠点を置くObject(オブジェ)は、韓国における作家主義の雑貨カルチャーを牽引してきた象徴的なセレクトショップだ。「賢い消費」を掲げ、リサイクル素材を用いたアイテムや無名作家のハンドメイド作品を丁寧にキュレーションする姿勢は、多くの若手クリエイターの登竜門となっている。
その対極に位置しながらも圧倒的な熱狂を生んでいるのが、キャラクターを軸にしたポップなブランド群だ。どこか抜けた表情のクオッカワラビーを描いたDinotaeng(ダイノテン)は、その独特のユーモアと温かいストーリーで世界中に熱烈なファンベースを築き上げた。デジタルガジェットのアクセサリーから生活雑貨まで、日常のあらゆる場面に笑顔を忍び込ませる。
さらに、鮮烈なヴィヴィッドカラーとレトロポップな世界観で空間をジャックするWiggle Wiggle(ウィグルウィグル)の勢いも止まらない。日常の退屈を吹き飛ばすような大胆なデザインは、思わず誰かに見せたくなる強い引力を持っている。作家の個人的な叙情詩から、突き抜けたエンターテインメントまで。この振り幅の広さこそが、カルチャーの底力だ。