松本氏のキャリアは、日本のエリート金融マンの中でも突出した輝きを放っています。開成中学校・高等学校を経て東京大学法学部を1987年に卒業。法曹界ではなく外資系金融の世界に飛び込み、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券を経て、1990年にゴールドマン・サックス証券へ移籍しました。
当時、債券トレーディングやデリバティブ取引の最前線で圧倒的な実績を積み上げた松本氏は、1994年にわずか30歳でゼネラル・パートナー(共同経営者)へと大抜擢されます。これは当時の同社グローバル全体でも最年少記録であり、国際金融のど真ん中でその名を轟かせました。
巨額の報酬と地位が約束されていたゴールドマン・サックスでしたが、同社の上場に伴う莫大な利益確定の権利を自ら手放し、1999年に退職。「日本の個人金融資産を眠りから覚まし、資本市場を民主化したい」という強固な理念を胸に、起業の道を選ぶことになります。