俳優としての目黒蓮の軌跡を振り返る上で欠かせないのが、近年の記憶に新しい挑戦の数々だ。繊細な感情の揺れ動きを丁寧に紡ぎ出し、社会現象を巻き起こしたドラマ『海のはじまり』では、父親という難役に挑み、珠玉の ヒューマンドラマ として観る者の心に深い余余韻を残した。不器用ながらも深い愛を注ぐその演技は、視聴者の共感を誘い、役者としての新境地を切り拓いたと言える。
一方で、破天荒かつ野心あふれる主人公・天王寺陽を演じた 劇場版『トリリオンゲーム』 では、ガラリと雰囲気を変え、ダイナミックで圧倒的なカリスマ性を発揮。振り幅の広い演技力と画面を支配する存在感は、作品のスケール感を一段引き上げた。全く異なるベクトルのキャラクターを立て続けに完璧に演じ分けたことで、彼は名実ともに時代を象徴する主演俳優としての地位を確立した。