水槽の近くを飛ぶ小さな虫は、外見や飛び方によって主に3つの種類に分類されます。それぞれの生態を知ることが、適切な撃退への第一歩です。
1つ目は、逆ハート型の翅(はね)を持ち、壁やガラス面にペタッと張り付くチョウバエ(オオチョウバエ・ホシチョウバエ)です。湿気とヘドロ状の有機物を好み、飛び方は鈍く直線的ではありません。放置すると水槽だけでなく浴室や洗面所にも増殖するため、早めの対処が求められます。
2つ目は、一見すると蚊にそっくりなユスリカです。夕暮れ時や水槽のLEDライト点灯時に集まる性質があります。人を刺して吸血することはありませんが、水槽内で産卵されると底砂やろ材の中で幼虫(アカムシ)が大量発生する原因になります。
3つ目は、植物や湿った土を好むクロバネキノコバエなどのキノコバエ類です。水草水槽のソイルや、アクアテラリウムの陸上苔エリアに引き寄せられて定着します。非常にサイズが小さく(1〜2mm)、わずかな隙間から侵入してくる厄介な存在です。
なお、飛ぶというより「水面をパチパチと跳ねる極小の白い粒」が見られる場合は、トビムシの可能性が高いと言えます。トビムシ自体は生体に無害な分解者ですが、水面の油膜や湿気によって爆発的に増えるため、見た目の不快感から駆除を望む声が多く寄せられます。