「理系女子(リケジョ)」という響きが当たり前になった昨今、中でも数学科に身を置く女性たちにはどこか特別な気品がある。取材に応じた他学部の男子学生は語る。「流行に流されず、自分の世界をしっかり持っている。その佇まいがとにかく綺麗なんです」。媚びない美しさ、とでも言えばいいのだろうか。難解な定理と黙々と対峙する姿には、独特の凛とした緊張感が漂う。
しかし、ひとたびノートを閉じれば、驚くほど無邪気な表情を見せる。抽象度の高い議論を交わしていた口元が、お気に入りのカフェの話題になった途端、緩む。この振り幅にノックアウトされる男性は少なくない。真面目で知的。それでいて素朴で愛らしい。このギャップこそ、彼女たちが周囲を魅了する最大の秘密なのだろう。