晩年の代表作といえば、是枝裕和監督による映画『万引き家族』(2018年)だ。第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した本作で、彼女は貧しい一家の祖母・初枝を演じた。この撮影における裏話は、今も映画界で語り草となっている。彼女は役づくりのために自身の入れ歯を外し、顔の皺を深く刻み、自ら髪を伸ばして白髪を強調したという。監督が「そこまでしなくても」と心配するほどの徹底したアプローチ。海辺で家族を見つめながら口パクで呟いた「ありがとう」という無声の台詞は、彼女自身の人生の幕引きとも重なり、世界中の観客を涙させた。
樹木希林の波乱万丈な75年!『万引き家族』秘話と家族の証言
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