授かり婚特有の破局要因として、夫婦問題の専門家たちが指摘するのが「同時多発的な環境変化」だ。通常であれば「交際・婚約・同棲・挙式・妊娠・出産」と段階を踏むプロセスが、一気に押し寄せてくる。
第一の壁は「すり合わせ不足」だ。相手の生活習慣や金銭感覚を知らないまま親になるため、日常の些細な不満が蓄積しやすい。第二に「経済的焦り」。挙式費用や出産・育児準備が同時に重なり、家計のゆとりを奪う。そして第三に「カップル期の不在」である。恋人としての甘い時間を過ごす前に父親・母親の役割を求められ、お互いを異性として愛おしむ心の余白が失われてしまうのだ。