現地見学は、ブリーダーの哲学を肌で感じる唯一無二の機会だ。日頃から数多くの症例に接する獣医師や愛玩動物看護師は、見学時に以下のポイントを厳しくチェックするよう助言している。
- 母犬の健康状態と対面:母犬の毛並みに過度な衰弱がないか、人に対して怯えたり極端な威嚇をしたりしないか。親の性格は子に色濃く受け継がれる。
- 犬舎の衛生環境と臭気:アンモニア臭が染み付いていないか。床は清潔に保たれ、十分な採光と換気が確保されているか。
- 社会化期の過ごし方:子犬が母犬や同胎の兄弟犬と一緒にじゃれ合い、噛み加減や犬同士のルールを学ぶ環境にあるか。生後早期に隔離されていないか。
- 説明の具体性:ワクチンの接種歴、検便結果、将来起こり得る疾患リスクについて、包み隠さず説明してくれるか。
「見学は子犬だけを別室に連れてきて見せる」というスタイルの犬舎は注意を要する。飼育環境そのものを見せられない理由がそこにあるからだ。誠実なブリーダーほど、自身が誇りを持って管理する犬舎のありのままを公開してくれる。