華やかな王道ヒロインとしての確固たる地位を築いた後、彼女はさらなる表現の新境地へと踏み出します。その象徴が、TBS系列で放送され社会現象となった『アンナチュラル』でした。死因を究明する法医解剖医という重厚な役柄を演じるにあたり、彼女はあえて過度なメイクを削ぎ落とし、ボブヘアに身を包んだ等身大の姿でカメラの前に立ちました。
この名作医療ミステリードラマで見せた飾らない美しさは、これまでの「垢抜けた華やかさ」とは一味違う、内面から滲み出る強さと切なさを描き出しました。視線一つで複雑な感情を表現する演技の深みは、ビジュアルの変化を超えた女優としての真価を証明することとなったのです。