名門・慶應義塾大学在学中から、彼の視線はすでにグローバルな社会変革へと向けられていた。キャンパスで机上の理論を学ぶだけに飽き足らず、早い段階からビジネスの最前線に身を投じた経験が、その後の骨太な事業構想力を育む土壌となったことは想像に難くない。
大学卒業後、金融や新規事業の現場で培った冷徹なまでの計数感覚と、持ち前の鋭利なマーケット感覚。それらを融合させる形で立ち上げられたのが株式会社カブクスタイルである。「多様な価値観を多様なまま許容する社会のインフラを創る」という旗印を掲げ、旧態依然とした観光・宿泊業界に挑みかかった。
安定したエリートコースを捨て、あえて不確実性の荒波へと舵を切った決断。その根底には、既存の枠組みに縛られない生き方を自ら体現するという強い意志があった。