彼女の代表作を語る上で外せないのが、主演を務めた映画『赤い雪 Red Snow』だ。雪深き村で起きた幼児失踪事件をめぐる重厚なサスペンス映画であり、過去の記憶と嘘に苛まれるヒロインを魂を削るような演技で表現。国内外の映画祭で絶賛を浴び、映画賞を受賞するなど、その実力を世界に知らしめた。
一方で、安藤サクラ主演のヒット作『百円の恋』など、過酷な現実を描いたヒューマンドラマにも不可欠な存在として彩りを添えている。作品の規模や役柄の大小に関わらず、画面の隅に映るだけで空気感を変えてしまう。鋭いサスペンス映画の緊張感から身につまされるヒューマンドラマの泥臭さまで、自由自在に自らを染め変える柔軟性こそが彼女の真骨頂だ。