深津絵里の等身大の魅力が爆発した傑作として、いまなお熱烈な支持を受けるのが2002年放送の『恋ノチカラ』である。彼女が演じた本宮籐子は、仕事や恋愛に悩み、少し投げやりになりながらも、日々の生活を懸命に生きる30代独身女性。その姿に嘘が一切なかった。
堤真一演じる天才広告プランナー・貫井功太郎との小気味よい掛け合いや、何気ない日常の台詞回し、部屋着でビールを飲む仕草のひとつひとつまで、すべてが愛おしい。フジテレビ木曜劇場を代表する本作は、日本のテレビドラマ史における大人のロマンティック・コメディの最高峰として、現代の働く世代にも強く響き続けている。