事件によって日常を無惨に破壊された神戸児童殺傷事件の被害者遺族の現在は、深い悲嘆と司法改革への不断の闘いが続いています。土師淳君の父親である土師守さんは、犯罪被害者の権利確立を求める活動を長年牽引してきました。毎年の命日や節目における記者会見では、少年法の在り方や手記出版に対する怒り、そして加害者側からの誠意ある謝罪の不在について訴え続けています。
一方、酒鬼薔薇聖斗の家族・親の現在もまた、苛烈な社会的制裁と崩壊の軌跡を辿りました。事件後、両親は離婚を選択。父親は職を失い転々とし、母親は手記を出版して印税を被害者への賠償に充てる意向を示したものの、総額数億円に上る民事損害賠償金の支払いは極一部にとどまっています。少年Aの弟たちも進学や就職の道を閉ざされ、姓を変えて各地へ離散するなど、家族全員が壊滅的な打撃を受ける結果となりました。