二人の関係は1970年代後半、同じレコード会社(RCA)に所属していた時代に遡る。当時からすでに卓越したアレンジ能力とスタジオワークで知られていた山下達郎と、アイドル的な人気を誇りながらも自身の楽曲制作に苦悩していた竹内まりや。互いの才能に対する深い尊敬が、すべての始まりだった。
1981年、竹内が活動休止を宣言した際、彼女の音楽的才能を誰よりも信じ、スタジオへの復帰と楽曲提供を粘り強く働きかけたのが山下だった。1982年の結婚は単なる「ビッグカップルの誕生」にとどまらず、日本ポップス界における最強のプロデュース・ユニットが本格始動した瞬間でもあったのだ。