シングルレコードの発売当時、有線放送や全国のレコード店にはリクエストと問い合わせが相次いだ。夜の繁華街やスナックのジュークボックスでは定番曲となり、日々の生活に疲れたサラリーマンや夜の街で働く女性たちから圧倒的な共感を獲得したのである。
その大ヒットを受け、森進一は同年末の『第30回NHK紅白歌合戦』(1979年)に出場し、『新宿・みなと町』を力強く歌い上げた。鬼気迫る表情と魂を削るような歌唱は日本中のお茶の間を圧倒し、同曲の人気を不動のものにした。昭和の演歌・歌謡曲が黄金期を誇っていた時代において、都市生活者の孤独に寄り添った名演として今なお語り継がれている。