都市の美観と衛生を最前線で支えているのが公衆衛生・ビルメンテナンス産業に携わる作業員たちだ。早朝の冷え込む駅構内で、彼らはマスクと防護手袋を着用し、予期せぬ不衛生汚物の処理に追われている。「数年前とは明らかに質が違う。単なるゴミのポイ捨てレベルではなく、バイオハザードとも言える衛生上のリスクを現場が直接背負わされている」。長年清掃業務に携わる現場責任者は落胆を隠さない。
早朝の駅機能開場までに完全消毒を完了させなければならないという時間的制約のなか、作業員の精神的・肉体的負担は限界に達している。現場の人手不足も相まって、清掃コストの急増は駅施設の維持管理において無視できない重荷となりつつある。