順風満帆に見えるアジャイルシフトですが、国内企業全体を見渡せば「導入したものの成果が出ない」と頭を抱えるケースが少なくありません。スクラム開発 組織変革 失敗理由を深掘りすると、日本企業特有の3つの罠が浮き彫りになります。
1つ目は、「形骸化したなんちゃってスクラム(ScrumBut)」です。デイリースクラム(朝会)を開いてカンバンを動かしているだけで、意思決定の権限委譲やスプリントごとの動く成果物の完成(Doneの定義)が徹底されていないパターンです。
2つ目は、「経営陣・管理職の無理解と評価制度の不一致」です。開発現場だけがスクラムを組んでも、上層部がウォーターフォール型の承認フローや厳格な事前納期・要件固定を求めてしまえば、アジャイルの強みである柔軟性は瞬時に失われます。
3つ目は、「プロダクトオーナー(PO)の不在または権限不足」です。POがビジョンを示せず、仕様決定に時間を要していては開発チームは停滞します。この課題をクリアするためにも、チーム内のスクラムマスターだけでなく、ビジネスサイドの担当者がLicensed Scrum Product Owner 認定を取得し、正しい役割を理解することが極めて重要となります。