三浦友和がこの地に居を構えたのは1980年代後半のこと。敷地面積は約200坪とも言われ、南欧風の瀟洒な白い外壁と落ち着いた瓦屋根が調和した建築は、竣工当時から大きな話題を呼んだ。熱狂的なファンやメディアの取材攻勢から家族のプライバシーを守るため、防犯カメラや頑丈なゲートを備えた強固なセキュリティ設計が施され、かつては一部で「要塞」と形容された歴史もある。
しかし、建物を覆うフェンスの隙間からは四季折々の草花が顔を覗かせ、無機質な排他性は微塵も感じさせない。築年数を重ねた現在も手入れは行き届いており、2000年代初頭には両親との同居を見据えた大規模なリフォームやバリアフリー化が行われた。豪奢な金ピカ趣味とは対極にある、家族の暮らしやすさを最優先にした機能的な住まいは、堅実な三浦夫妻の人柄そのものだ。