こうした歴史の再発見は、現在の映画産業や映像配信プラットフォームにおいても大きな波紋を広げている。ドキュメンタリー映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』は、劇場公開時のヒットにとどまらず、動画配信サービスでのロングラン視聴を続けている。
現在、Netflix、U-NEXT、Amazon Prime Videoといった大手配信サービスでは、昭和史・政治思想やサブカルチャーを追ったドキュメンタリー映画の特集コーナーが常設され、若年層の視聴者を惹きつけている。デジタルネイティブ世代にとって、SNSの無機質な炎上とは一線を画す「生身の言葉による命がけの対話」は、圧倒的な熱量とリアリティをもって胸に刺さるのだ。配信トレンドが、埋もれかけた歴史的記録をグローバルなコンテンツとして蘇らせている。