チームを率いる森保一監督の手腕も、新たな局面を迎えている。かつて固定化されたメンバー選考や戦術の固執を批判された時期もあったが、カタール大会以降の森保采配には目を見張るほどの柔軟性と勝負強さが宿る。相手のシステムに応じた試合中の即座な可変フォーメーションや、交代枠5人をフル活用する「超攻撃的ターンオーバー」は、相手指揮官の計算を狂わせる強力な武器となった。
この現場の進化を後ろから支えるのが、日本サッカー協会(JFA)の綿密な長期強化戦略だ。欧州拠点の開設による選手のコンディション管理や、データ分析部門の抜本的強化、さらにはトップレベルの強豪国との親善試合を積極的に組むスケジュール管理。代表チームと協会のバックアップが完全にギア噛み合い、過去最高の準備態勢が整えられつつある。