賞の歴史を振り返れば、怪物たちの名がずらりと並ぶ。最多受賞記録を保持するのは、通算7度の栄誉に輝いたロジャー・クレメンスだ。圧倒的な速球と鋭いフォークボールで打者を圧倒し続けた彼の記録は、今なお燦然と輝いている。
それに続くのが、精密機械のような制球力でナ・リーグ4連覇を果たしたグレッグ・マダックスや、左腕から繰り出す凄まじいスライダーで三振の山を築いたランディ・ジョンソン(通算5度)である。両リーグでの受賞を果たしたペドロ・マルティネスやマックス・シャーザーのような大投手たちも、メジャーリーグの歴史に刻まれた逸話として今も語り継がれている。彼らに共通するのは、ただ勝つだけでなく、マウンドに立った瞬間に対戦相手を絶望させる圧倒的な存在感だった。