視覚的なアプローチによる解決策として最もスマートだったのが、『マリオカート8 デラックス』における衣装の変更である。バイクや四輪バギーに搭乗する際、ロゼッタは従来のロングドレスから専用のバイカースーツへと自動的に衣装を切り替える。
足を大きく開くライディングフォームにおいて、スカートの形状を維持したまま自然に見せることは、物理演算の負荷を高めるだけでなく、倫理面での火種を生みかねない。任天堂のデザインチームは、キャラクターのスタイリッシュなプロポーションを活かしつつ、スポーティなスーツを着せることで、下着が見える・見えないという議論そのものをデザインの力で完全に無効化したのである。