朝もやが立ち込める海外のスタジオセット。監督の「カット!」という声が響いた瞬間、周囲のクルーから自然と拍手が湧き起こった。そこに立っていたのは、全身から荒々しいオーラを放つ伊藤英明だ。ハリウッドの大型制作チームに単身乗り込み、苛烈なアクションと全編英語のダイアログに挑む姿は、もはや日本の枠に収まるものではない。
関係者の証言によれば、未公開の撮影現場では予期せぬトラブルも多発していたという。夜間撮影での激しいアクションシーン中、膝を強打するアクシデントに見舞われながらも、彼は一切撮影を止めなかった。「テイクを重ねるごとに凄みが増していく」と現地スタッフが口を揃えるほど、その執念は異彩を放っていた。ハリウッド進出を果たした彼が今見据えているのは、単なる大作への出演にとどまらない。作品の根幹に関わる制作プロセスそのものへ切り込む、次なる挑戦がすでに動き出している。